西武球団による応援規制について考える


ライオンズに2連勝。最高の夏期休暇だった訳だが、表題にも書いた西武球団による応援規制には激しく不満を覚えた。応援厨の「マリサポ」としてはこの話題に触れない訳にはいかない。


規制については下記URLを参照の事。
http://www.seibu-group.co.jp/lions/Dome/rule/rule.html

↑に加えて小旗の配布禁止だって。意図的なマリーンズファン締め付け以外の何物でも無いですな。

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マリーンズファンの取り扱いについて西武球団の立場に立って考えてみた。



■目先の事を考えれば:
西武ドームに来るマリーンズファンは何よりそこでの応援を楽しみにしているので好き勝手にやらせる。


この場合の効果は「マリーンズ戦入場者収入の増加」という形で表れる。最も簡単な方法ですな。



■長期的視点で考えると:
今回のような応援規制を加え、マリーンズファンを出来るだけ排除する。


つまり今回西武が取った戦術。この場合の目的としては「西武ファンの流出阻止」「ライオンズというブランドの保持」の2点であろうか。


もう少し細かく言うと、マリーンズの応援に惹かれて、西武ファンが流出してしまうのを阻止したいという事。最近この手のマリサポ多いもんね。


ファンの流出は西武球団にしてみれば非常に厄介。
言うまでも無く、新規ユーザーの獲得は営業活動において最もカネのかかる部分。西武の場合獲得手段としては「広告の出稿(電車とかでよく見るよね)」「入場券の無料配布」が代表的な所でしょうか(昔は電波の枠を買い取って番組作っちゃう、なんて派手な事もやってたなぁ・・・)。
これには言うまでも無く莫大な予算が掛かってしまう訳で・・・。そのバカ高いカネを掛けて獲得したファンを流出させてしまうなんてとんでも無い、という話。
ブランドの保持という部分については、ホームゲームで好き勝手やられてホームジャックされたらライオンズの名に傷が付く、という事。これは大したこと無いか・・。



つまり、今回西武球団は球団経営を長期的視点で考えた上で応援規制を行ったと、勝手に解釈している。


「規制を掛けたのは観客の安全対策だろ?」という意見もあるかもしれない。ただそれが目的だとしたら、旗なんて規制する部分では無い。そもそも安全を第一に考えたらインプレー中のスタンディングでの応援を禁止してしまえばいい。



で、今回の規制はプラスになったのかというとそうは思わない。
何故なら今の西武球団には長期的視点に立って球団経営を考えるような立場じゃないから。親会社の不祥事や身売り話が浮上している中で長期的視点で考えるなんて馬鹿な話だ。
俺なら目先の売上に徹底的に拘るけどね。「あそこは好き勝手にやらせてくれて楽しいぞー」なんて話が口コミが拡がったらしめたもんだよ。buzzマーケティングマリサポ大量ゲット。風が吹けば簡単に吹き飛ぶような球団には、平日のレフトスタンド満員状態なんておいしい話だろ。



でも、これで応援規制の理由が「なんかあいつらムカつくから」とかいう理由だったらとっても素敵。俺西武ファンになっちゃうかも。