夏フェス
今まで「夏フェス」というやつに行ったことが無かった。
フジロックがはじまったばかりの頃は北海道に住んでいたし、
ライジングサンは邦楽ばかりで当時は興味が無かった(高校生みたいだ・・・)
福岡時代はサンセットに死ぬ程行きたかったが、いつもいつも仕事で悔しい思いをしていた。いつもお茶飲みに行ってるところのライブが見れないなんて・・・。
もう俺は夏フェスというやつに縁が無いのだなと思っていた。
実はウチの親は苗場に山小屋を持っている。マイナスイオンたっぷりの最強な環境で、ここに宿泊した10人中9人位は「ここサイコーだなー!!」と言ってくれる。
そんな環境を持ちながら未だに俺はフジロッカーになったことが無い。勿体無い勿体無い。
だってチケット高いんだもん。
んなわけで夏フェスとは今まで無縁だったのだが、3週間位前にサマーソニックに行ってきた。なんとビーチにあるステージが無料だったのである。ビーチで演奏するのはScoobie Doとクラムボン。おぉ、これはおいしい!
で、実際に体験してみて。夏フェスをただのライブの集合体と考えていた俺は浅はかだった。反省した後悔した。自然に囲まれたロケーションで好きな音楽を楽しむのってたまんないっすね。
風の音、波の音MIXで聴いたクラムボンの「シカゴ」はたぶん一生忘れない。
すぐ近くにいた女の子が「フジのフィールドオブヘブンみたいだね〜」と言っていたのだが、フィールドオブヘブンとやらはそんなに素晴らしい環境なのか?そこでPhishが毎夜演奏していた時、俺は北海道でウニの密漁に精を出していたぞ。勿体無さすぎる。
ウニの密漁も悪いもんでは無いが、ビーチでのクラムボン体験のような「なんとなく嬉しくて、それでいて胸が締め付けられるような気持ち」は得られない。
あぁ、歳をとって汚れまくってしまった俺にもまだこんな感覚が残っていたんだね。
今さらではあるが俺は夏フェスとやらに開眼してしまったらしい。
もう夏は終わりだけれど、どうやら来年まで待つ必要は無いみたいだ。こんなに素晴らしいイベントをみつけてしまった。こりゃ行かなきゃ損だ!
とりあえず下心丸だしで行ってくる。